韓国語(ハングル)の能力を測る検定試験には、有名なものが二つあります。「TOPIK(韓国語能力試験)」と「ハングル能力検定試験(通称: ハングル検定、ハン検)」です。今回は、「TOPIK(韓国語能力試験)」をご紹介します。
目次
TOPIK(韓国語能力試験)とは?
TOPIK(韓国語能力試験)は、「大韓民国教育省・国立国際教育院(NIIED)」が主催する韓国語(ハングル)の能力を問うための検定試験です。

TOPIK(韓国語能力試験)は、韓国政府の教育省が実施している由緒正しき韓国語(ハングル)の試験です。韓国語(ハングル)の普及、試験結果の留学や就職への活用を目的として、グローバル(その数、世界70カ国以上!)に実施されています。日本では「公益財団法人 韓国語教育財団」が試験実施を監督しています。
そのため、国際的な資格として日本以外でも幅広く受けいられています。これは、国内でもう一つ有名な韓国語(ハングル)の資格である「ハングル能力検定試験(通称: ハングル検定、ハン検)」と明確に異なる点です。「ハングル能力検定試験(通称: ハングル検定、ハン検)」は日本国内の資格のため、他国では認識されていません。
つまり、韓国での就労や留学を目標にしている人や、日本以外の国で韓国語を活用しようと考えている人は、「ハングル能力検定試験(通称: ハングル検定、ハン検)」よりも「TOPIK(韓国語能力試験)」を受験する方が適当だと言えます。
TOPIK(韓国語能力試験)の特徴
- 級は6種類ある。
- 試験は2種類あり、初級用のTOPIK Ⅰと中級・上級用のTOPIK Ⅱの2種類がある。
- 年に3回、基本4月、7月、10月に実施される。
- 主催者が韓国の組織で、問題文は韓国語。
- 中級・上級向けTOPIK Ⅱには、作文を含む書き取りがある。
- 運営が指定したペンで受験を実施する。(持参しなくていい)
- 修正テープを持参しないと回答の修正ができない。
- 中級・上級向けTOPIK Ⅱは合計180分で試験時間が長い。(休憩あり)
TOPIK(韓国語能力試験)は、下記の6種類です。興味深いのは、「ハングル能力検定試験(通称: ハングル検定、ハン検)」と反対で、6のほうが難しいです。逆と覚えましょう!
レベル | 級 | 感覚値 | 受験級 | 合格基準 | 合格率** |
上級 | 6級 | かなり難しい | TOPIK Ⅱ | 230/300点以上 | 4~5割程度 |
5級 | 難しい | TOPIK Ⅱ | 190/300点以上 | 4~5割程度 | |
中級 | 4級 | ちょい難 | TOPIK Ⅱ | 150/300点以上 | 5~6割程度 |
3級 | ふつう | TOPIK Ⅱ | 120/300点以上 | 5~6割程度 | |
初級 | 2級 | 割と簡単 | TOPIK I | 140/200点以上 | 7割程度 |
1級 | 簡単 | TOPIK I | 80/200点以上 | 7割程度 |
TOPIK(韓国語能力試験)は、ハングル能力検定試験(ハングル検定、ハン検)との比較で言うと、初級はより難しいが上級はより簡単だと言われます。合格率でも、ハングル能力検定試験(ハングル検定、ハン検)は初球が非常に高く級が上がるごとに明らかに低下しますが、TOPIK(韓国語能力試験)に関してはそこまでの広がりはありません。
国際的な基準はTOPIK(韓国語能力試験)なので、韓国語(ハングル)の最高級を取得したいならば、TOPIK Ⅱで230点を取ることを目指しましょう。
また、このテストのユニークなところですが、試験会場で試験用のペンが配布されるところです。しかし、修正には「修正テープ」の使用が義務付けられており、かつそれは持参する必要があります。様々な言語のテストの中でも非常に変わっているので、受験の際は注意しましょう。
TOPIK(韓国語能力試験)の配点・試験時間は?
TOPIK(韓国語能力試験)の点数、及び試験時間の配分は以下の通りです。
TOPIK Ⅰ (1~2級) | TOPIK Ⅱ (3~6級) | |
合計時間 | 100分 | 180分 |
聞取時間 | 40分 | 60分 |
書取時間 | – | 50分 |
読解時間 | 60分 | 70分 |
合計点数 | 200点 | 300点 |
聞取点数 | 100点 (30問) | 100点 (50問) |
書取点数 | – | 100点 (4問) |
読解点数 | 100点 (40問) | 100点(50問) |
基本的に4択問題ですが、TOPIK Ⅱの書き取りだけは記述式です。かつ、中級レベルで200~300文字、上級レベルでは600~700文字程度の説明文が求められます。韓国語(ハングル)の作文能力を直接的に問われるので、受験の際はしっかり対策をしましょう。
また、TOPIK Ⅰ (1~2級)は1時間半強とそれほどではないですが、TOPIK Ⅱ (3~6級)は3時間とかなり受験時間が長いです。(途中で読解の前に30分の休憩がありますが…)長丁場になることも見越して受験に臨む必要があります。
TOPIK(韓国語能力試験)の受験料は?
難易度が上がると受験料が高額になるハングル能力検定試験(ハングル検定、ハン検)と違い、TOPIK(韓国語能力試験)は料金設定がわかりやすく、相対的に安価です。
TOPIK Ⅰ | TOPIK Ⅱ | I + Ⅱ |
3,500円 | 4,000円 | 7,500円 |
年に3回TOPIK(韓国語能力試験)を受験しても12,000円ですので、例えば、年2回3級と4級を受験すると17,000円になってしまうハングル能力検定試験(ハングル検定、ハン検)と比較すれば、金銭的なハードルは低いとも言えるのではないでしょうか?
TOPIK(韓国語能力試験)は受けるべきか?
これまで、TOPIK(韓国能力試験)の特徴をみてきましたが、ハングル能力検定試験(ハングル検定、ハン検)と比べると、想定的な安価さと国際的な正統性といった観点から有用な試験と言えそうです。特に、韓国における就労や留学では重要視されるので、そういった将来を希望する方はTOPIK(韓国能力試験)に力を入れましょう。
TOPIK(韓国能力試験)を6級まで取得してしまった方は、さらなる高みであるハングル能力検定試験(ハングル検定、ハン検)の1級を目指していただきたいと思います!
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